イブキニュースター（1992年生、母リーガルエンドーバー）

イブキニュースター（1992年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のNijinsky（当時25歳）と交配したリーガルエンドーバーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。1997年の小倉記念(G3)で2着に入った他、1995年のフラワーカップ(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

12月11日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シクレノンジュエルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のロングセレッソに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた3戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のベストタイアップに3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 小雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のジョージビューティを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月23日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のツキノロマンを半馬身振り切って4勝目を収める

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

10月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた10戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったスプリングバーベナにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1996年）

1月5日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.ロバーツ騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

4月20日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた14戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた15戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月13日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた17戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた19戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に敗れた。

5歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた20戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた21戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

6月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7月20日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた25戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゲイリーイーグルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月7日、中3週で迎えた26戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた27戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた28戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。