ファビラスラフイン（1993年生、母Mercalle）

ファビラスラフイン（1993年4月13日）は、フランスで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。1996年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のFabulous Dancer（当時17歳）と交配したMercalleが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地7戦4勝2着1回。1996年のジャパンカップ(G1)で2着に入った他、1996年の秋華賞(牝G1)に勝利するなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

2月24日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒカリルーメンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月16日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナリタプロテクターに5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンガイモンに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

10月20日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエリモシックに1馬身半の差をつけてG1ホースの称号を勝ち取った。

11月24日、中4週で迎えた6戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたシングスピール決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月22日、中3週で迎えた7戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。