トキオアルテミス（1988年生、母マリージヨーイ）

トキオアルテミス（1988年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時16歳）と交配したマリージヨーイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡崎牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着5回。1991年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月17日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったノーザンドライバーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のスピードテンザンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

12月1日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

3歳（1991年）

2月10日、中7週で迎えた7戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた9戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京ダート1000m 雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったマヤノゴージャスにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

3月31日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアルペンアラシに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

4月21日、中2週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

5月19日、中3週で迎えた12戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず18着に終わった。

11月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた15戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

12月15日、中1週で迎えた16戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

4歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったトウコウジュディーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたサニースイフト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、5歳以上900万下の’92オープニングカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたヒミノタカモリ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた24戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月26日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月10日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のデビュタントに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。