ブランドピート（1987年生、母ニシノサフライ）

ブランドピート（1987年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルクテンザンオー（当時8歳）と交配したニシノサフライが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。1990年のBSN杯(オープン)で2着に入った他、1990年のカーネーションカップ(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒木静雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

12月2日、デビュー戦は天間昭一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

12月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロスコットに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で天間昭一騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のチャッターボックスに4馬身の差をつけて2勝目を収める

2月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で天間昭一騎手（3戦2勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた5戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。0着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月19日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は天間昭一騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサファリキャップを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

6月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

7月15日、中5週で迎えた9戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で天間昭一騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、デュークプリンセスに半馬身交わされて2着となった。

8月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で天間昭一騎手（7戦3勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

9月29日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で天間昭一騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月3日、中4週で迎えた12戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で天間昭一騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、5着を確保した。

4歳（1991年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で天間昭一騎手（10戦3勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で天間昭一騎手（11戦3勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

5歳（1992年）

5月10日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で天間昭一騎手（12戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた16戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

7月5日、中3週で迎えた17戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のミスババロアをハナ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月9日、中4週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は天間昭一騎手（13戦3勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

6歳（1993年）

10月2日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（14戦3勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

10月23日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で天間昭一騎手（15戦3勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で天間昭一騎手（16戦3勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた22戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で天間昭一騎手（17戦3勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

7歳（1994年）

1月8日、中4週で迎えた23戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で天間昭一騎手（18戦3勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

2月18日、中5週で迎えた24戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。