ジーアイジェーン（2006年生、母ナナコフレスコ）

ジーアイジェーン（2006年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「映画名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時16歳）と交配したナナコフレスコが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）高野牧場。戦績は、中央平地11戦0勝、地方26戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の3歳B2二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、吉田昭一によって420万円で落札された。

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月5日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7月26日、中2週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9月7日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

3歳（2009年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

2月22日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

4月11日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

5月30日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

7月5日、中4週で迎えた11戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた12戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、3歳B2二（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルジーニアスに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月12日、中3週で迎えた13戦目は、水の永続祈願龍泉洞水祭りレース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモジャックに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月26日、中1週で迎えた14戦目は、南昌山賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた15戦目は、一般B2十一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた16戦目は、一般B2九（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で関本淳騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリカッシーニを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月28日、中3週で迎えた17戦目は、美好玩具賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で関本淳騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2八（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で関本淳騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイントプラウドを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月28日、中1週で迎えた19戦目は、愛情一搾りゆめ牛乳レース（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で関本淳騎手（7戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリュウノモトナリを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2010年）

3月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、奥州市職員奥馬の会会長賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で関本淳騎手（8戦4勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月4日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた21戦目は、一般B1二（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で関本淳騎手（9戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた22戦目は、十文字のラーメンレース（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で関本淳騎手（10戦4勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた23戦目は、エコしてエーコと葛巻レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で関本淳騎手（11戦4勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた24戦目は、立夏賞（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で関本淳騎手（12戦4勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた25戦目は、めんこいテレビあなろぐカップ（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で関本淳騎手（13戦4勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月14日、中1週で迎えた26戦目は、ジューンカップ（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で関本淳騎手（14戦4勝）。10頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた27戦目は、佐々木忍騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテバギアを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月9日、中3週で迎えた28戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月22日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた29戦目は、宮古三王岩レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

9月18日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた30戦目は、南部杯カウントダウン23（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は関本淳騎手（15戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオウシュウカイザーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月4日、中1週で迎えた31戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、シルバーホイップ賞（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

10月18日、中1週で迎えた32戦目は、盛岡開運橋120周年記念レース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は関本淳騎手（16戦4勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた33戦目は、一般B2二（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（17戦4勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた34戦目は、高野長英記念館レース（水沢ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（18戦4勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた35戦目は、温泉三昧八幡平市レース（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（19戦4勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたオウシュウカイザー決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月26日、中1週で迎えた36戦目は、たねいちウニまつりレース（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で関本淳騎手（20戦4勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月8日、中1週で迎えた37戦目は、千厩アイスアリーナレース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で関本淳騎手（21戦4勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。