ゼレンカ（2001年生、母Kerenza）

ゼレンカ（2001年4月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名（母名の欧文を並び替え）」。毛色は鹿毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時16歳）と交配したKerenzaが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地1戦0勝、地方34戦10勝2着8回。2004年の東京湾カップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2003年）

7月3日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は511kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルマツサイレンスに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカントーヒーローに4馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月8日、中3週で迎えた4戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの’03ゴールドジュニアー（大井ダート1390m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

11月11日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

3歳（2004年）

2月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から7kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は石崎隆之騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞のしらさぎ賞（浦和ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた8戦目は、3歳戦のさくら特別（船橋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（5戦2勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカネマサデュークを強烈な末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

4月16日、中3週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の花海棠特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシャトルフォンテンに3馬身の差をつけて優勝

5月12日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアジュディミツオーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

9月6日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のセプテンバー特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアローフィールドに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中4週で迎えた14戦目は、三里塚特別（船橋ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカネマサデュークに1馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、セイウンドリームにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月15日、中3週で迎えた16戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルホイップ特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2005年）

1月1日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の白富士盃（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のマロンテーストに3馬身の差をつけて6勝目をマークした。

1月28日、中3週で迎えた18戦目は、睦月特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンポンドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7勝目を掴み取った。

2月28日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の仲春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（9戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、チョウサンタイガーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の’05スパーキングスプリングチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月24日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦の習志野市きらっと特別（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（11戦4勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

11月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦の茜浜特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（12戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したブルーワレンダーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（13戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るベルモントギルダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月31日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（14戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

5歳（2006年）

3月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、弥生特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（15戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

4月20日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で内田博幸騎手（16戦5勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5月18日、中3週で迎えた27戦目は、皐月特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（6戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したナイトスクールを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

7月6日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の七夕特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（17戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、イシノダンシングに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、スターライト特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（18戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月23日、中4週で迎えた30戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’06スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたジルハー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月28日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の銀河特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（19戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るエスプリフェザントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて9勝目を手にした。

11月15日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、地方重賞のスカイライナースプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（20戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦のウインターイルミネーションハンデ（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（21戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペガサスホープに6馬身の差をつけて10勝目を達成した。

7歳（2008年）

1月10日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた34戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた35戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の如月特別（浦和ダート1900m 雨/不良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。