クィーンズバーン（2008年生、母シンコウエンジェル）

クィーンズバーン（2008年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女王様の大切な宝物」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時13歳）と交配したシンコウエンジェルが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回、地方1戦0勝。2012年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2013年の2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、林正道によって2,310万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイユクールに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月4日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3歳（2011年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

9月10日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたハングリージャック決め手に屈してハナ差の2着となった。

10月1日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のノーブルディードに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月12日、中5週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーシンミズーリに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

12月18日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の中山ウインタープレミアム（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

4歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、エックスダンスにクビ差交わされて2着となった。

1月29日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

3月10日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦2勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂でしぶとく粘り込んで、最後は2着のマルセリーナをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月13日、中4週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に沈んだ。

11月5日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2013年）

1月19日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

2月24日、中4週で迎えた16戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（10戦3勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月26日、中6週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、サクラアドニスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月30日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

7月28日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

10月6日、中9週で迎えた21戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

6歳（2014年）

1月13日、中8週で迎えた23戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（11戦3勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。