キタサンエルピス（2020年生、母キタサンハルカゼ）

キタサンエルピス（2020年1月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話の希望の女神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したキタサンハルカゼが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村田牧場。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方11戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2023年の一般C1三四。

経歴

デビュー前

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月20日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルフィードレーヴを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月11日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

3歳（2023年）

2月12日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

4月29日、中8週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

5月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

デビュー前

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

7月8日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての5番ゲートからスタート。競走除外となった。

8月27日、中9週で迎えた9戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月29日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモニュメントキングに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月20日、中2週で迎えた11戦目は、グッドラック特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルバービスケッツを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

4歳（2024年）

1月18日、中3週で迎えた12戦目は、初夢特別（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のガーベランクイーンを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

4月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、玄鳥特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったリッキーザキングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中2週で迎えた14戦目は、潮干狩り特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったラブリービューに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のグロリオサ賞（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったハクサンオリヒメに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月29日、中3週で迎えた16戦目は、向暑特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた17戦目は、納涼特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（6戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトリプルミリオンを半馬身振り切って優勝

8月30日、中5週で迎えた18戦目は、バルーン特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（7戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず3着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた19戦目は、お月見特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（8戦4勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月1日、中4週で迎えた20戦目は、菊花特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（9戦4勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。