カネサスパート（1984年生、母ミキノシユーホー）

カネサスパート（1984年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のエルエース（当時11歳）と交配したミキノシユーホーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中館孝。戦績は、中央平地25戦5勝2着3回。1986年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で2着に入った他、1986年の福島アラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月13日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1000m 雨/不良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーデルシェーンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月26日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳300万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサンパレスカオルをクビ差振り切って勝利をモノにする

8月17日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したファイアーマンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月15日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（1987年）

1月10日、中7週で迎えた5戦目は、銀杯（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた6戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

5月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

9月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

9月13日、連闘で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で根本康広騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したマツアローに半馬身届かず2着となった。

10月10日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの三春特別（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

11月15日、連闘で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

4歳（1988年）

1月6日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリンドフジを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

1月17日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスガランドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた16戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月18日、中5週で迎えた17戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6月25日、連闘で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5歳（1989年）

1月13日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、銀杯（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は根本康広騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた21戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1700m 晴/不良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた22戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月15日、中5週で迎えた23戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は関口睦介騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したヒミノタカヒメに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月30日、中1週で迎えた24戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関口睦介騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマサフロルアに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月27日、中3週で迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。