バトルヴイナイン（2010年生、母ストロベリーフェア）

バトルヴイナイン（2010年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝利のＶ＋９」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時15歳）と交配したストロベリーフェアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地5戦0勝、地方22戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2014年の飛騨川特別(一般C1イ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ダーレー・ジャパン・ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月14日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

4月20日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

6月9日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

6月24日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた4戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトあじさい特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

11月20日、中9週で馬体重を前走から30kg増やして迎えた6戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、一般C27（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンカラヤンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた7戦目は、北アルプス特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高木健騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた8戦目は、一般C21（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高木健騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のイナズマデーアに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2014年）

1月10日、中0週で迎えた9戦目は、めいほう杯（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高木健騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた10戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高木健騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月26日、中4週で迎えた11戦目は、草萌特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高木健騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイナズマデーアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月13日、中1週で迎えた12戦目は、しらさぎ賞（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で高木健騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったクルトメッシュに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月7日、中3週で迎えた13戦目は、一般C9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高木健騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシアワセノホシに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月15日、中4週で迎えた14戦目は、夏木立特別（笠松ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で高木健騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラナキラリオに3馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

5月29日、中1週で迎えた15戦目は、飛騨川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で高木健騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のクライノートに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

6月16日、中2週で迎えた16戦目は、一般B2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で高木健騎手（10戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったレインボーオーラに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月4日、中2週で迎えた17戦目は、一般B7 C3（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で高木健騎手（11戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のマルヨコマキに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月29日、約6か月の休養明けで迎えた18戦目は、ダイヤモンドブルー記念（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で高木健騎手（12戦7勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2015年）

5月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、志田山健次生誕記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6月19日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた20戦目は、横谷峡賞（笠松ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた21戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、一般C6（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

7月20日、中2週で迎えた22戦目は、小林武生還暦おめでとう記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で島崎和也騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

7月24日、連闘で迎えた23戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で島崎和也騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた24戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、一般C5（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマトリカリアにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

9月3日、中2週で迎えた25戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚研司騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた26戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚研司騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったメモリーグラスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた27戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。