マイネサマンサ（2000年生、母アオエトウショウ）

マイネサマンサ（2000年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女性名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディアブロ（当時13歳）と交配したアオエトウショウが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は小原孝夫。戦績は、中央平地27戦7勝2着6回、地方1戦0勝。2005年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で2着に入った他、2007年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,400万円（14万×100口）で一口馬主が募集された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

3月1日、デビュー戦は長谷川浩大騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1800m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は456kg。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のファーストトウカに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月30日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラキャサリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

4月13日、中1週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメモリーキアヌに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

7月24日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は長谷川浩大騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

4歳（2004年）

7月31日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたマチカネリュウセイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5歳（2005年）

1月23日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワンモアチャッターに1馬身3/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

2月20日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したユキノスイトピーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったスターイレブンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンボリエスケープを半馬身振り切って5勝目を獲得した。

6月5日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

7月10日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイワエルシエーロに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月31日、中2週で迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったヤマニンアラバスタにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月13日、中3週で迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤグルーヴを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

6歳（2006年）

1月29日、中5週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のチアフルスマイルをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

5月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月13日、中7週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

9月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月28日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた26戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7歳（2007年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウイングレットをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。