エアインハート（1989年生、母マイフェアリー）

エアインハート（1989年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイナガリバー（当時6歳）と交配したマイフェアリーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回、地方13戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の松川浦特別(500万下)。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

8月4日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/不良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、フローリスエリートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のジュピターガールを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1992年）

1月11日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

10月4日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスイートシャリマーを3/4馬身振り切って休養明けの一戦を制した。

10月17日、中1週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた9戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4歳（1993年）

10月23日、約11か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の河口湖特別（東京芝2300m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したシンボリミサキに半馬身届かず2着となった。

5歳（1994年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサガミタイクーンに4馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月7日、中2週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた18戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

7月2日、中2週で迎えた19戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの巴賞（札幌ダート1700m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の檜山特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月18日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた23戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月30日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

6歳（1995年）

8月8日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、関本秀幸騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアジュレーシンボリに2馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

8月20日、中1週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた28戦目は、一般A2（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本秀幸騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイガーベルクから3/4馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中1週で迎えた29戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で関本秀幸騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のキングドリームに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月19日、中1週で迎えた30戦目は、長月特別（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で関本秀幸騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったタケデンマンゲツから3/4馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中1週で迎えた31戦目は、おしどり賞（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で関本秀幸騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のナラシノブルボンに半馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月31日、中3週で迎えた32戦目は、一般A1（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で関本秀幸騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のサクセスロードに3/4馬身の差をつけて7勝目を手中に収めた。

11月14日、中1週で迎えた33戦目は、みちのく賞（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で関本秀幸騎手（6戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のナラシノブルボンに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月12日、中3週で迎えた34戦目は、上山優駿樹氷賞（上山ダート2300m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で関本秀幸騎手（7戦5勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7歳（1996年）

4月29日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で関本秀幸騎手（8戦5勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた36戦目は、さつき賞（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で関本秀幸騎手（9戦5勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた37戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で関本秀幸騎手（10戦5勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったホクサイローラーから4馬身差の2着となった。

6月25日、中3週で迎えた38戦目は、一般A1（上山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で関本秀幸騎手（11戦5勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた39戦目は、文月特別（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で関本秀幸騎手（12戦5勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。