ナリタシークレット（2002年生、母フラワースカイ）

ナリタシークレット（2002年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋秘密」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時10歳）と交配したフラワースカイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の六甲アイランドステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白井民平から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山路秀則によって787.5万円で落札された。16歳のとき、白井牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月16日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフレンチムスメをクビ差振り切って初白星を挙げた。

2月5日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた4戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月16日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコスモフォーチュンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月28日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く最後はエアラニアと並んで7着同着となった。

12月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2006年）

1月14日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセイウンタイヨウに3馬身の差をつけて優勝

3月5日、中3週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したワイルドシャウトを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月2日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のロードアルティマを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月13日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のブリリアントグレイを半馬身振り切って4勝目を手にした。

11月5日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のエアニックスを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2007年）

1月13日、中4週で迎えた19戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

9月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

10月21日、中5週で迎えた22戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

12月2日、中5週で迎えた23戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2007ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。