ヒートオンビート（2017年生、母マルセリーナ）

ヒートオンビート（2017年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「リズムに乗って」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時16歳）と交配したマルセリーナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2021年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月15日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったヴァーダイトに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

3歳（2020年）

1月11日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月5日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンセレスタに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月2日、中3週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクレイスを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月13日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの甲武特別（阪神芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボンベールに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったロールオブサンダーに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの小牧特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るオールザワールドを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月22日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンスディライトに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月31日、中6週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のネプチュナイトをハナ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

4月11日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたミスマンマミーア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月30日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウインキートスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月4日、中7週で迎えた16戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったソーヴァリアントに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入った。

7月10日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったエヒトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

11月6日、中8週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

3月25日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5月28日、中8週で迎えた24戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るディアスティマを強烈な末脚でアタマ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

10月9日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた26戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、最後はチャックネイトと並んで3着同着となった。

12月24日、中6週で迎えた27戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

7歳（2024年）

3月23日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

5月26日、中8週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

6月23日、中3週で迎えた30戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。