エヒト（2017年生、母ヒーラ）

エヒト（2017年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「本物(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したヒーラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。2023年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で2着に入った他、2022年の七夕賞(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月12日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/不良）に出走。17頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、4着に入った。

4月12日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシュルシャガナに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月31日、中3週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

9月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

11月1日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた8戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4歳（2021年）

1月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの呼子特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルコロンブスに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月13日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したハーツイストワールに半馬身届かず2着となった。

3月20日、中4週で迎えた11戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの淡路特別（阪神芝2600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの千里山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のカリンカをハナ差振り切って3勝目を手にした。

5月9日、中3週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの三方ヶ原ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したジェットモーションにアタマ差届かず2着に甘んじた。

6月6日、中3週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

11月20日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの尼崎ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るイルマタルを豪脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて優勝

5歳（2022年）

1月23日、中3週で迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた20戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

7月10日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒートオンビートに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

9月4日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

12月3日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6歳（2023年）

1月22日、中6週で迎えた24戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したノースブリッジに3/4馬身届かず2着となった。

2月25日、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月9日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

8月13日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテーオーシリウスを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

9月24日、中5週で迎えた28戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

10月29日、中4週で迎えた29戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた30戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

7歳（2024年）

5着に終わった。