マセラティスタ（2004年生、母スピードビーナス）

マセラティスタ（2004年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「マセラッティー（イタリア車）の愛好家」。毛色は栗毛。種牡馬のトーホウエンペラー（当時8歳）と交配したスピードビーナスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）スピードファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着3回、地方16戦1勝。2007年の葵ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 小雨/重）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

8月26日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

10月1日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったミキノモナコを3/4馬身捉え切れず2着となった。

11月12日、中5週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったシンボリハイドンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

3歳（2007年）

1月21日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で穂苅寿彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウエスタンビーバーに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で穂苅寿彦騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のテイクザホークをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

4月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、逃げるサウスティーダに半馬身届かず2着となった。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（7戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい6着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（8戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

4歳（2008年）

5月18日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

6月22日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

8月2日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい18着に終わった。

11月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

5歳（2009年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた18戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、春駒賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた19戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、オープス中郷賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた20戦目は、アーバンステージ弥生賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

3月25日、中2週で迎えた21戦目は、レグルス賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

4月9日、中1週で迎えた22戦目は、アーバンステージ卯月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のホトダーをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月11日、中4週で迎えた23戦目は、エメラルド賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた24戦目は、’09メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で水野貴史騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

7月8日、中4週で迎えた25戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で水野貴史騎手（6戦1勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

12月29日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、アデュー2009賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で水野貴史騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

6歳（2010年）

1月22日、中2週で迎えた27戦目は、望春賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で水野貴史騎手（8戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた28戦目は、節分賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた29戦目は、疾風スプリント（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は水野貴史騎手（9戦1勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた30戦目は、アーバンステージ弥生賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

3月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、シリウス賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

4月9日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた32戦目は、北極星賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた33戦目は、アーバンステージ卯月賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。