ツウカイヴィータ（2017年生、母ツウカイヤスナム）

ツウカイヴィータ（2017年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+生命(伊)」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時14歳）と交配したツウカイヤスナムが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は萩澤泰博。主な勝ち鞍は2020年の11月3日JBC大井×門別賞(一般B22 B31)。

経歴

デビュー前

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

2月1日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

4月11日、中9週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

6月6日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた4戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C4-7（門別ダート1200m 雨/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタイキザモーメントを半馬身振り切って初白星を挙げた。

7月30日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、安平町畑の恵み賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアイガーテソーロに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月12日、中1週で迎えた6戦目は、一般C4-2（門別ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のプライオリティーに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

8月25日、中1週で迎えた7戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、稚内ブランド特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のピュアココロに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

9月16日、中2週で迎えた8戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、ヘメロカリス特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマナモクプニを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月29日、中1週で迎えた9戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、キバナコスモス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジャヌーテソーロに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月14日、中1週で迎えた10戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスパニエルに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月29日、中1週で迎えた11戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、11月3日JBC大井×門別賞（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマッターホルンを半馬身振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月26日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

4歳（2021年）

6月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた16戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のエスシーヴィオラをクビ差振り切って8勝目をマークした。

11月21日、中9週で迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

5歳（2022年）

1月22日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい10着に終わった。