サイレントソニック（2008年生、母ムーンライトガーデンズ）

サイレントソニック（2008年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「静かな＋音速の」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したムーンライトガーデンズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着6回。2013年のオパールステークス(オープン)で2着に入った他、2010年のダリア賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

6月26日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルロガールに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月7日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったエーシンブランにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月5日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

11月14日、中9週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

3月27日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

5月7日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテキサスルビーに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月22日、中1週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

8月27日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2012年）

2月12日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルエデンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルロガールに半馬身届かず2着に敗北した。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月5日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったセイウンジャガーズに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月2日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアソルータに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月22日、中6週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したトウケイヘイローに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月26日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

12月23日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5歳（2013年）

2月9日、中6週で迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミヤジエムジェイをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月14日、中4週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月6日、中9週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

8月31日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマッキーコバルトをハナ差振り切って5勝目を収める

10月12日、中5週で迎えた26戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエピセアロームを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月23日、中5週で迎えた27戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず15着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた28戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

6歳（2014年）

2月2日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月13日、中9週で迎えた30戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。