ヤマエーエンゼル（1986年生、母ホウゲツクイン）

ヤマエーエンゼル（1986年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のトーエイジヤンボ（当時12歳）と交配したホウゲツクインが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中村ファーム。戦績は、中央平地40戦5勝2着3回。1993年のセイユウ記念(重賞)で3着に入った他、1990年のアラブ王冠(アラ系4歳以上オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤竹男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月14日、デビュー戦は田中剛騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい6着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライトアイガーに約10馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

10月1日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のタニハイパワーをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

2月11日、中4週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1700m 晴/不良）に牝馬ながら50kgの斤量を背負って出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月26日、約8か月半の休み明けで迎えた8戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月17日、中2週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のコウチキャッスルを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

1月13日、連闘で迎えた11戦目は、銀杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月17日、中8週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハクサンツバメを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

4月7日、中2週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（6戦3勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

4月29日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、アラ系4歳以上700万下（福島ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（7戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

5月13日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、アラ系4歳以上700万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田面木博公騎手（8戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

9月30日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、常葉ステークス（福島芝1700m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で田面木博公騎手（9戦3勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月6日、連闘で迎えた17戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、保原ステークス（福島ダート1000m 小雨/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（10戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた19戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月1日、中2週で迎えた20戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、アラブ大賞典（中京芝2500m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハシエイトに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1991年）

1月12日、中3週で迎えた22戦目は、銀杯（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（11戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

6歳（1992年）

1月11日、約12か月の休み明けで迎えた23戦目は、銀杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（12戦3勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6月20日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

6月27日、連闘で迎えた25戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた26戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトウカイリードに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7月25日、中1週で迎えた27戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7歳（1993年）

4月10日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた28戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた29戦目は、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた30戦目は、アラ系4歳以上800万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

6月12日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた31戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウヤランナーに8馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月3日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた32戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり3着に終わった。

7月18日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた33戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月19日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた34戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（7戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

10月2日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた35戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、常葉ステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。5頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

10月9日、連闘で迎えた36戦目は、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に終わった。

10月31日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた37戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8歳（1994年）

12月10日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた38戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

9歳（1995年）

1月16日、中4週で迎えた39戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったディレッタントに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

1月29日、中1週で迎えた40戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。