ベルクラウン（1985年生、母ワカキ）

ベルクラウン（1985年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミシシツピアン（当時14歳）と交配したワカキが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）森山牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着7回。1990年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入った他、1990年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月5日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

1月24日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したスダレーヌにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3月27日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた7戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

6月4日、連闘で迎えた9戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（7戦0勝）。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた10戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた11戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 小雨/重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、ミラクルビジョンに3/4馬身交わされて2着となった。

8月6日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関野弘行騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスターポストマンに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月8日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上400万下の文知摺特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で関野弘行騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下の桑折特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で関野弘行騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスーパーチャンスに2馬身の差をつけて優勝

11月19日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で関野弘行騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたライトベーター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（9戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ミヤギレデイーに3/4馬身交わされて2着となった。

2月25日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の筑波山特別（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（10戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテンシンリュウエンに3馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月18日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上1400万下のブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（11戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミュージックマンにアタマ差交わされて2着となった。

4月15日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（12戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上1400万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（13戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハリーシーザーに1馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

9月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（14戦2勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（15戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月10日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（16戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5歳（1990年）

1月7日、中3週で迎えた25戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で中舘英二騎手（17戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で中舘英二騎手（18戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた27戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はミナガワイチザンと並んで2着同着となった。

3月10日、中2週で迎えた28戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、スマイルオンユーに半馬身交わされて2着となった。

4月1日、中2週で迎えた29戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

10月7日、約6か月半の休み明けで迎えた30戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り5着に終わった。

6歳（1991年）

9月15日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（19戦2勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた32戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（20戦2勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。