カレンブラックヒル（2009年生、母チャールストンハーバー）

カレンブラックヒル（2009年2月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ネパール原産の知的で勇敢な猟犬種より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したチャールストンハーバーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦7勝。2012年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2012年の毎日王冠(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、鈴木隆司によって3,570万円で落札された。

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 小雨/重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオソレイユに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月18日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のニシノビークイックを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

4月7日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセイクレットレーヴに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のアルフレードに3馬身半の差をつけて3歳マイル王の称号を手にした。

10月7日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のジャスタウェイをクビ差振り切って無傷の5連勝で3つ目の重賞タイトルを手にした。

10月28日、中2週で迎えた6戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4歳（2013年）

2月17日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

4月21日、中8週で迎えた8戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6月2日、中5週で迎えた9戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で秋山真一郎騎手（8戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

11月17日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って18着に敗れた。

5歳（2014年）

3月2日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦5勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

4月6日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（10戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のカオスモスをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルをゲットした。

6月8日、中8週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（11戦6勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（12戦6勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

11月2日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（13戦6勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

12月6日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（14戦6勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

6歳（2015年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（15戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のコスモソーンパークを半馬身振り切って5つ目の重賞タイトルを手にした。

4月5日、中5週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

6月7日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

7月26日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（16戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月24日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（17戦7勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた22戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（18戦7勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。