ハシケンエルド（1983年生、母パールカラー）

ハシケンエルド（1983年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時8歳）と交配したパールカラーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は日勝牧場。戦績は、中央平地36戦7勝2着2回。1987年の有馬記念(G1)で3着に入った他、1988年の日経新春杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月25日、デビュー戦は4歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は536kg。鞍上は松本達也騎手。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

2月8日、4歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のワンダープリベイルをクビ差振り切ってトップでゴールインした。

2月23日、4歳400万下のヒヤシンス賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松本達也騎手。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

3月8日、4歳400万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月22日、4歳400万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月6日、4歳400万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したリードパースンに半馬身届かず2着となった。

4月20日、4歳400万下のたちばな賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、4歳400万下の端午賞（京都芝2400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

5月17日、4歳400万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプリンスドレークをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月8日、4歳400万下のかきつばた賞（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月14日、ハンデ戦で4歳以上900万下の仲秋特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は松本達也騎手。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

9月28日、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

10月11日、4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は松本達也騎手。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

10月25日、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月8日、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイチヨシマサルをアタマ差だけ差し切ってトップでゴールインした。

11月29日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の御影特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイゴミストラルを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を収めた。

4歳（1987年）

1月5日、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

2月1日、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月22日、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、伸びてきたトウショウレオ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月8日、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で松本達也騎手。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月17日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田島信行騎手。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6月7日、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松本達也騎手。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着を確保した。

6月28日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

7月12日、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

9月20日、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

10月3日、ハンデ戦で4歳以上1400万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月24日、カシオペアステークス（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスピードヒーローを豪快な末脚で半馬身差し切って勝利を挙げた。

11月7日、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のプレジデントシチーをアタマ差振り切って勝利を収めた。

11月29日、トパーズステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメジロゴスホークをクビ差振り切って勝利を決めた。

12月27日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5歳（1988年）

1月24日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月15日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

5月29日、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月12日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

6歳（1989年）

3月19日、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は樋口弘騎手。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

4月2日、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。