トウカイパラダイス（2007年生、母トウカイミヤビ）

トウカイパラダイス（2007年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋楽園」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時8歳）と交配したトウカイミヤビが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地36戦6勝2着6回。2014年の産経大阪杯(G2)で2着に入った他、2012年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

3月13日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフーカットザチーズを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月16日、中8週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

4歳（2011年）

1月29日、約8か月半の休み明けで迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

2月27日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、スペシャルロードに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月20日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた7戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のティキマハロをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下の樟葉特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の賤ヶ岳特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、アーセナルゴールにハナ差交わされて2着となった。

10月1日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴットマスタングにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

10月15日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のローレルジャブラニに3馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイグアスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5歳（2012年）

1月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雪/稍重）に出走。鞍上は国分優作騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のプロローグカップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のコスモエンペラーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3月25日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジェントルマンをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

4月29日、中4週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦2勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスマートロビンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月1日、中4週で迎えた20戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るルルーシュを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って6勝目をつかんだ。

7月15日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月2日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴山雄一騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

11月4日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴山雄一騎手（7戦3勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた24戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴山雄一騎手（8戦3勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6歳（2013年）

1月13日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴山雄一騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月9日、中7週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴山雄一騎手（10戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月31日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴山雄一騎手（11戦3勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で柴山雄一騎手（12戦3勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で柴山雄一騎手（13戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7歳（2014年）

3月15日、約8か月の休養明けで迎えた30戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で柴山雄一騎手（14戦3勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

4月6日、中2週で迎えた31戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で柴山雄一騎手（15戦3勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、勝ったキズナにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月7日、中8週で迎えた32戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で柴山雄一騎手（16戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で柴山雄一騎手（17戦3勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

8月24日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で柴山雄一騎手（18戦3勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

11月22日、約3か月の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた36戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（19戦3勝）。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい17着に終わった。