スマートロビン（2008年生、母キーブギー）

スマートロビン（2008年3月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋義賊ロビン・フッドより」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したキーブギーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地17戦6勝2着2回。2012年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2012年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月26日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は514kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したキタサンカムイデンにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月23日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったネオザイオンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャービスを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユニバーサルバンクに1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（2011年）

1月16日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

2月26日、中5週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

8月28日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒットザターゲットを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

9月25日、中3週で迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月12日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウドンタクに1馬身3/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

4歳（2012年）

1月15日、中8週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

2月18日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のタッチミーノットに1馬身の差をつけて制した。

5月27日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウカイパラダイスに1馬身3/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

5歳（2013年）

5月26日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

8月4日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、札幌日経オープン（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。