バティスティーニ（2013年生、母バプティスタ）

バティスティーニ（2013年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ローマにある地下鉄駅名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時12歳）と交配したバプティスタが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2015年のホープフルステークス(G2)で3着に入った他、2021年のコーラルステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月12日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアイファープリティに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレヴィンインパクトに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月27日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2016年）

9月3日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4歳（2017年）

3月4日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルネーベルにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月20日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

9月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したクリノヤマトノオーにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月1日、中1週で迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2018年）

3月18日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたプレシャスブルー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインシャトレーヌをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月19日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエクレアスパークルを半馬身振り切って勝利をモノにする

6月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

9月9日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月28日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6歳（2019年）

1月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

2月10日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月14日、中8週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月5日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月8日、中4週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

8月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの竹田城ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

7歳（2020年）

1月18日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はラプタスと並んで1着同着となった。

3月14日、中7週で迎えた24戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。

4月4日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

6月13日、中9週で迎えた26戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

11月14日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3の東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

8歳（2021年）

1月11日、中7週で迎えた28戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、逃げるリアンヴェリテを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したピンシャンを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月5日、中7週で迎えた32戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコパノマーキュリーをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

9歳（2022年）

3月12日、約3か月の休養明けで迎えた33戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフルデプスリーダーをアタマ差振り切って7勝目を掴み取った。

4月2日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月9日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた36戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（7戦1勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

2022年10月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。