スレイマン（2018年生、母ドナブリーニ）

スレイマン（2018年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オスマン帝国の皇帝の名」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したドナブリーニが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のプロキオンステークス(G3)で2着に入った他、2024年のアンタレスステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億円（250万×40口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

1月31日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウソウゴンに約11馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

11月28日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ペプチドナイルに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月10日、中5週で迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワセダハーツに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラスの天白川特別（中京ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダッシュダクラウンに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

5月14日、中6週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの三河ステークス（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテイエムマグマに3馬身の差をつけて4勝目を手にした。

6月12日、中3週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

11月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦3勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

5歳（2023年）

2月25日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

5月6日、中9週で迎えた12戦目は、平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（6戦3勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月12日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、キングズソードに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月19日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2024年）

1月14日、中7週で迎えた15戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペースセッティングに4馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月14日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたミッキーヌチバナ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月18日、中4週で迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた18戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったヤマニンウルスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中9週で迎えた19戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったスマイルウィを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。