オースミジャイアン（1994年生、母ベゴニア）

オースミジャイアン（1994年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時23歳）と交配したベゴニアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着3回。1997年の青葉賞(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月1日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したマキハタスパートにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のビッグサンデーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1997年）

5月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はカシマサンサンと並んで4着同着となった。

5月11日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月21日、中5週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤモンローを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて順当に勝利した。

10月12日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたアラバンサ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月1日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハッピーウッドマンに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

4歳（1998年）

2月8日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

5歳（1999年）

5月23日、約15か月半の休み明けで迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったクリスザブレイヴに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

9月5日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月3日、中3週で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。