フィデリオ（2005年生、母ソープオペラクイーン）

フィデリオ（2005年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベートーベン作曲のオペラ名より」。毛色は青毛。種牡馬のチーフベアハート（当時12歳）と交配したソープオペラクイーンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地11戦0勝、中央障害3戦0勝、地方13戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の一般C9。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

6月15日、デビュー戦は小林慎一郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

6月21日、連闘で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林慎一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

8月12日、中6週で迎えた3戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトラベンダー特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた4戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

11月17日、中6週で迎えた6戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、一般C32（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマックスリオを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のウイントゥルースに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた8戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横井将人騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウセラヴィを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

4歳（2009年）

1月1日、連闘で迎えた9戦目は、頑張れ!水無月かれんさん賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横井将人騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったスリーサンビームに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月14日、中1週で迎えた10戦目は、一般C19（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横井将人騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたオンワードファイン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、一般C20（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横井将人騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーシャレードを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

2月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、一般C12（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横井将人騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた13戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で横井将人騎手（7戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリモフラッパーに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月19日、中1週で迎えた14戦目は、一般C7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横井将人騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月27日、連闘で迎えた15戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で横井将人騎手（9戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったミスターマンデラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた16戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横井将人騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月23日、連闘で迎えた17戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C9（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミススターリングに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月16日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

9月21日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

9月27日、連闘で迎えた20戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月22日、中7週で迎えた21戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

5歳（2010年）

1月23日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

1月30日、連闘で迎えた23戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

6歳（2011年）

8月7日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた27戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず18着に終わった。