ヤマカツマリリン（2004年生、母イクセプトフォーワンダ）

ヤマカツマリリン（2004年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時9歳）と交配したイクセプトフォーワンダが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着6回、地方9戦2勝2着1回。2010年の2010アンコールステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2010年の京洛ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月11日、デビュー戦は田嶋翔騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月18日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月23日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田嶋翔騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、マルブツフラッシュに3/4馬身交わされて2着となった。

8月4日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ペチカにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2008年）

9月7日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田嶋翔騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

11月11日、中8週で迎えた9戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A3一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた10戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、兵庫の特産品特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ナンヨーサンセットに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月9日、中1週で迎えた11戦目は、義士祭赤穂観光協会特別（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた12戦目は、菊正宗特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松平幸秀騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月13日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上A3一（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るベストスクワートルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月4日、中2週で迎えた14戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A3二（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた15戦目は、ビー&ハニー賞（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は松平幸秀騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上A3一（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルラウディーをアタマ差だけ差し切って優勝

4月7日、中2週で迎えた17戦目は、ダイヤモンド特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（7戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月22日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（8戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

9月5日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（9戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスモクリスタルに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

10月3日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の浅口特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田嶋翔騎手（10戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したグッドルッキングにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月18日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田嶋翔騎手（11戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の須賀川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田嶋翔騎手（12戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田嶋翔騎手（13戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したローズカットダイヤにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月26日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田嶋翔騎手（14戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のバロンダンスをクビ差振り切って4勝目を収める

6歳（2010年）

1月17日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田嶋翔騎手（15戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

2月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田嶋翔騎手（16戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月13日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で田嶋翔騎手（17戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

3月21日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で田嶋翔騎手（18戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で田嶋翔騎手（19戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

7月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、3歳以上1600万下のジュライステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で田嶋翔騎手（20戦2勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

9月4日、中7週で馬体重を前走から26kg戻して迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で田嶋翔騎手（21戦2勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着を確保した。

9月25日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた35戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で田嶋翔騎手（22戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンシェルブルーをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

10月9日、中1週で迎えた36戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は18戦連続で田嶋翔騎手（23戦3勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアーバンストリート決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月26日、中6週で迎えた38戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2010アンコールステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったサンダルフォンにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

7歳（2011年）

1月10日、中1週で迎えた39戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた40戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。