ワイルドファイアー（1987年生、母リユウオウジユウ）

ワイルドファイアー（1987年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトレボロ（当時8歳）と交配したリユウオウジユウが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）三好牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方18戦3勝2着2回。1990年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で2着に入った他、1990年のジュニアカップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

10月8日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は442kg。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスズターボを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、中2週で迎えた5戦目は、3歳400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンラインを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3歳（1990年）

1月20日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアイネスフウジンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月4日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。22頭立ての21番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では末脚がパッとせず19着に終わった。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で中舘英二騎手（10戦2勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

4歳（1991年）

6月12日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、久保田政弘騎手を鞍上に迎えて、一般A1（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のサンデーマイケルに3馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

7月26日、中5週で迎えた14戦目は、ミルクカップ（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田政弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったタニノサムライから3/4馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中2週で迎えた15戦目は、スプリンターズ賞（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田政弘騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月13日、中7週で迎えた16戦目は、群馬記念（高崎ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で久保田政弘騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

11月16日、中4週で迎えた17戦目は、信濃特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で久保田政弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（1992年）

1月2日、中6週で迎えた18戦目は、一般A（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で久保田政弘騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた19戦目は、横山克彦騎手を鞍上に迎えて、新春杯（高崎ダート2000m 雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。3着を確保した。

2月15日、中1週で迎えた20戦目は、くろまつ特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は久保田政弘騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったホクセイフリートから2馬身差の2着となった。

3月29日、中5週で迎えた21戦目は、鞍上は2戦連続で久保田政弘騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月5日、中4週で迎えた22戦目は、端午賞（高崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田政弘騎手（8戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。3着を確保した。

6月14日、中5週で迎えた23戦目は、坂東太郎賞（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で久保田政弘騎手（9戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた24戦目は、赤城山特別（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で久保田政弘騎手（10戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のタイフウオーザに1馬身の差をつけて4勝目を手にした。

12月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、一般A（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で久保田政弘騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のダンシングヤマトに半馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

12月31日、中1週で迎えた26戦目は、斉藤誠騎手を鞍上に迎えて、高崎大賞典（高崎ダート2600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（1993年）

1月30日、中3週で迎えた27戦目は、新春杯（高崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は久保田政弘騎手（12戦3勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。

2月27日、中3週で迎えた28戦目は、こうずけ特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田政弘騎手（13戦3勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

4月18日、中6週で迎えた29戦目は、榛名山特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田政弘騎手（14戦3勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた30戦目は、見附正徳騎手を鞍上に迎えて、端午賞（高崎ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。