タイフウオーザ（1987年生、母キヨミネルバ）

タイフウオーザ（1987年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモーニングフローリツク（当時12歳）と交配したキヨミネルバが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨミネ牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着4回、地方10戦2勝2着2回。1989年のホープフルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月10日、デビュー戦は東信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 雨/不良）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマキハタグロリーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったアイネスフウジンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東信二騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオザワポリスを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中3週で迎えた5戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で東信二騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で東信二騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（1990年）

1月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で東信二騎手（6戦1勝）。5頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキタサンラインに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で東信二騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月26日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で東信二騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

4歳（1991年）

6月8日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミデオンヒーローにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

7月7日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

8月4日、中3週で迎えた12戦目は、瀬古正明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマリンパシフィックを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（1992年）

3月16日、約7か月半の休み明けで迎えた13戦目は、久保田政弘騎手を鞍上に迎えて、一般A（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のサクラコマツオーをアタマ差制して久方ぶりの実戦を制した。

3月30日、中1週で迎えた14戦目は、一般A（高崎ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で久保田政弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた15戦目は、榛名山特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田政弘騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた16戦目は、斉藤誠騎手を鞍上に迎えて、一般A（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイワウインザーからクビ差の2着となった。

6月17日、中5週で迎えた17戦目は、一般A（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマサトシアレツツに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

7月13日、中3週で迎えた18戦目は、赤城山特別（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったワイルドファイアーから1馬身差の2着となった。

7月31日、中2週で迎えた19戦目は、妙義山特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は久保田政弘騎手（3戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた20戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、スプリンターズ賞（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた21戦目は、日本海チャンピンオンシップ（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は斉藤誠騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた22戦目は、甲州特別（高崎ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は水野貴史騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。