マリンパシフィック（1987年生、母パールパシフイツク）

マリンパシフィック（1987年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時12歳）と交配したパールパシフイツクが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）パシフイック牧場。戦績は、中央平地35戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は1993年の白秋ステークス。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

6月24日、デビュー戦は寺島祐治騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月11日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた5戦目は、篠原茂騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1200m 雨/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたメグミテンホー決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月11日、中2週で迎えた7戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったローズエントリーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月18日、連闘で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマチカネミユキにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（1991年）

7月20日、約8か月の休み明けで迎えた9戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

8月4日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横田雅博騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、タイフウオーザにハナ差交わされて2着となった。

8月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田雅博騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

8月31日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったマイネルアニマートにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月28日、中3週で迎えた13戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファストモリスをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月26日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の金華山特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスナークカオリに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月17日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小迫次男騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小迫次男騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったノーブルタークにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

4月11日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下の安房特別（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で小迫次男騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

4月25日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小迫次男騎手（5戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンリーダーをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

5月16日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

7月25日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小迫次男騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月4日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小迫次男騎手（8戦3勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

11月21日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

12月12日、中2週で迎えた27戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6歳（1993年）

4月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のミラーズドウターを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月29日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、ミスディファレンスに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月19日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（6戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のデュエルオンワードをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

7月10日、中2週で迎えた32戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月30日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のマルブツパワフルを半馬身振り切って6勝目を手中に収めた。

11月21日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は嶋田高宏騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

12月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。