フィーユドトネール（2014年生、母マンハッタン）

フィーユドトネール（2014年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のカネヒキリ（当時12歳）と交配したマンハッタンが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、地方13戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2020年のスノードロップ特別(一般B3二)。

経歴

デビュー前

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2016年）

6月23日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロゼッタハートにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

10月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゴールドダストに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のリバーサイドアイドル特別（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

3歳（2017年）

3月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のジーガープリンスに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月14日、中3週で迎えた5戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のジーナフォンテン・メモリアル（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のキャロッタお誕生日記念（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダテノタイフーンに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2018年）

3月12日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、NEW☆ハートビートイルミネーション☆賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、伸びてきたリワードミニヨン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月3日、中6週で迎えた8戦目は、ジオファーム八幡平人馬はメビウスの輪（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサンチュータ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月28日、中3週で迎えた9戦目は、濱田達也騎手を鞍上に迎えて、クライミングのまちかぞ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んであっさりと抜け出し、最後は2着のチョリータに7馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

6月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、手賀沼特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったレオネルコードにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月18日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた11戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、ジョッキーズCS 第2ステージ第1戦（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月26日、中9週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のシンデレラチャレンジ3（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は濱田達也騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた13戦目は、城下町岩槻鷹狩り行列賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のマサノカバーガールに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月22日、中3週で迎えた14戦目は、銀杏特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた15戦目は、船橋ファイナル2018（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

5歳（2019年）

1月18日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦のヒヨドリ賞（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るラヴァーズインメイを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って6勝目を獲得した。

4月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、玄鳥特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張り、3着に入った。

5月7日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定戦の牡丹特別（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた19戦目は、サンクス増建賞（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したブースターに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月19日、中4週で迎えた20戦目は、みうらレンタサイクル特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月25日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、ヨコスカネイビーバーガー記念（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、抜け出したエクセレンワールドを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中1週で迎えた22戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、船橋競馬特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したウインドブロウンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の寒椿特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったゴーフォワードに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中3週で迎えた24戦目は、川崎読売会オンラインスタート記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2020年）

1月27日、中4週で迎えた25戦目は、M.ミシェル騎手を鞍上に迎えて、あつぎ飯山桜まつり特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた26戦目は、スノードロップ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のスパークルメノウを3/4馬身振り切って7勝目を手中に収めた。

3月24日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦の’20 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.ミシェル騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

2020年4月2日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。