ダンツセントー（1989年生、母ニクサアクイン）

ダンツセントー（1989年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のリードワンダー（当時11歳）と交配したニクサアクインが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は伊東政清。戦績は、中央平地14戦3勝2着4回、地方2戦0勝。1992年のアネモネステークス(オープン牝)に勝利した他、1992年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

6月8日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサツマコムスメにクビ差届かず2着となった。

6月16日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったカルメンシータに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月21日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたランディーバーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた6戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた7戦目は、音無秀孝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマチカネポロネーズに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月15日、中1週で迎えた8戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のたんぽぽ賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のブーケファロスに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月7日、中2週で迎えた9戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエリザベスローズに3馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

4月12日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

10月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が衰えて18着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、スカーレットブーケに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1993年）

7月22日、約7か月の休養明けで迎えた15戦目は、細川勉騎手を鞍上に迎えて、文月特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8月15日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。16着に敗れた。