マテンロウボス（2011年生、母アンダンテ）

マテンロウボス（2011年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「摩天楼のボス。高みを目指して」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したアンダンテが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は上村清志。戦績は、中央平地30戦5勝2着5回、中央障害2戦0勝。2016年の巴賞(オープン)で2着に入った他、2017年の仁川ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、上村清志から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、デスクバレットによって3,465万円で落札された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

1月19日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

3月16日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイクアップをハナ差振り切って初白星を挙げた。

4月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のメルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったキュールエラピスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗れた。

11月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたパドルウィール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカムイミンタラに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月21日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2200m 晴/重）に出走。鞍上は松田大作騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンボワラクテを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4歳（2015年）

1月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトウカイオーロラに2馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

4月12日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したノボリディアーナにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月11日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のオルフェーヴルメモリアル（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったショウナンバッハにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

11月29日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るケントオーを強烈な末脚で半馬身差し切って5勝目をマークした。

5歳（2016年）

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月14日、中4週で迎えた20戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた21戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったレッドレイヴンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に敗れた。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（11戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（12戦2勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

6歳（2017年）

2月11日、中7週で迎えた25戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた26戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

4月2日、中2週で迎えた28戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月1日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（13戦2勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月29日、中3週で迎えた31戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（14戦2勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。