ヴェルテックス（2017年生、母シーイズトウショウ）
Vertex
2017.03.31
ヴェルテックス（2017年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「頂点(ラテン語)」。毛色は栗毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時8歳）と交配したシーイズトウショウが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の名古屋グランプリ(Jpn2)に勝利した他、2022年の川崎記念(Jpn1)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
シルクホースクラブにて総額4,000万円（8万×500口）で一口馬主が募集された。
池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2019年）
8月10日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。馬体重は514kg。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。
12月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したマカオンブランにクビ差届かず2着となった。
3歳（2020年）
2月2日、中6週で迎えた3戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジェットマックスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。
2月22日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。
4月26日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったメイショウメイユウにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。
5月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川又賢治騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。
6月13日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウカズサを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。
6月28日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、逃げるシンゼンデレヤを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
8月22日、中7週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったスワーヴシールズに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。
9月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したキワミに3/4馬身届かず2着に敗北した。
10月22日、中6週で迎えた11戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンバレットに約10馬身の大差をつけて待望の初勝利を挙げた。
11月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダーアマルフィに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。
4歳（2021年）
1月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカパンサーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて優勝
2月13日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。
4月3日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のニュートンテソーロに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。
5月1日、中3週で迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの春光ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテトラルキアに1馬身3/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。
5月22日、中2週で迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。
8月28日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。
9月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天与の負けん気を発揮して諦めることなく走り切り、5着を確保した。
10月24日、中4週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。
11月23日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。
12月23日、中3週で迎えた22戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイパープルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる
5歳（2022年）
2月2日、中5週で迎えた23戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
3月23日、中6週で迎えた24戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。
7月10日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。
9月18日、中9週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。
10月23日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。
12月10日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。
6歳（2023年）
2月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。
9月6日、約6か月半の休養明けで迎えた30戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S1の東京記念（大井ダート2400m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、5着を確保した。
10月18日、中5週で迎えた31戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。
7歳（2024年）
1月24日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。
3月12日、中6週で迎えた33戦目は、日吉オープン（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。
5月3日、中6週で迎えた34戦目は、皐月盃（船橋ダート2200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。
6月13日、中5週で迎えた35戦目は、中原オープン（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったジョエルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。
9月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、多摩オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。