ニホンピロジュピタ（1995年生、母ニホンピロクリア）

ニホンピロジュピタ（1995年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時7歳）と交配したニホンピロクリアが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は橋爪松夫。戦績は、中央平地20戦6勝2着4回、地方1戦1勝。1999年の南部杯(G1)に勝利した他、1999年のエルムステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

8月3日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトウショウコナンをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

8月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月18日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

3歳（1998年）

3月1日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユタカショウシンに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8月15日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたロックリズム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月30日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るダストワールを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月12日、中1週で迎えた12戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

12月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の’98フェアウェルステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したレイズスズランを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1999年）

1月17日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンキューホーラーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中3週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したサンデーパラダイスにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月21日、連闘で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエンディングテーマに1馬身半の差をつけて4勝目を収める

7月31日、中1週で迎えた19戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマジックゲームをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

9月11日、中5週で迎えた20戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオースミジェットに5馬身の差をつけて3連勝で初の重賞タイトルを手に入れた。

10月11日、中3週で迎えた21戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のキョウエイマーチに2馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。