パーシャンスポット（1989年生、母サンスポット）

パーシャンスポット（1989年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーシャンボーイ（当時7歳）と交配したサンスポットが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は山岸康。戦績は、中央平地39戦3勝2着6回。1993年の新潟記念(ハンデG3)で2着に入った他、1993年の府中牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野渡清一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

10月6日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったトーヨーラッキーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したウエスタンスイングにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクインティアラに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月22日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

3歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた5戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月2日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた7戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したカミノエルフを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた10戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

5月23日、中3週で迎えた11戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンモアツービーに1馬身3/4の差をつけて制した。

7月12日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブランドミッシェルをアタマ差振り切って制した。

10月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったシンコウラブリイに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

12月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず最後はビーバップと並んで11着同着となった。

4歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

6月5日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた19戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた21戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月29日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたブラウンビートル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月17日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したノースフライトに3/4馬身届かず2着となった。

11月21日、中4週で迎えた24戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

2月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（10戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月24日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

8月7日、中7週で迎えた31戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

6歳（1995年）

4月23日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（福島芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた33戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた34戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた35戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた36戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

8月13日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた37戦目は、BSNオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

8月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた38戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（6戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた39戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（7戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。