エスプリシーズ（1999年生、母スマコバレディ）

Esprit Thes

1999.04.18

エスプリシーズ（1999年4月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時13歳）と交配したスマコバレディが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（有）大橋牧場。戦績は、地方23戦10勝2着2回。2004年の川崎記念(G1)に勝利した他、2003年の東京盃(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武井栄一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2001年）

11月16日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオールオアラヴに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のブランシュセーヌに5馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦の柊特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスターオブブリッジに6馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3歳（2002年）

1月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳地方重賞のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたノムラリューオー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの’02雲取賞（大井ダート1590m 内回り 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスオウリージェントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

4月25日、中4週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1790m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

11月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、甲斐年光騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのベイシティカップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月4日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた10戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒミツヘイキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2003年）

1月8日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦の神奈川新春盃（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパワーズフォンテンに3馬身の差をつけて優勝

2月11日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒミツヘイキを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で森下博騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ地方重賞の船橋記念（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で森下博騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノテンビーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月5日、中3週で迎えた15戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で森下博騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

6月4日、中3週で迎えた16戦目は、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で森下博騎手（6戦3勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。

9月15日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森下博騎手（7戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた18戦目は、G2の東京盃（大井ダート1190m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森下博騎手（8戦3勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月3日、中3週で迎えた19戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1190m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で森下博騎手（9戦3勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた20戦目は、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で森下博騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジーナフォンテンに4馬身の差をつけて優勝

5歳（2004年）

1月2日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で森下博騎手（11戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュイベモアに7馬身の差をつけて9勝目を手に入れた。

2月4日、中4週で迎えた22戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で森下博騎手（12戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスターキングマンに4馬身の差をつけて3連勝でG1初制覇

12月23日、約11か月の休養明けで迎えた23戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で森下博騎手（13戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。