シュイベモア（1998年生、母ハリスンマリー）

シュイベモア（1998年5月9日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のミホノブルボン（当時9歳）と交配したハリスンマリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ファーミングヤナキタ。戦績は、地方30戦10勝2着10回。2004年の報知オールスターカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ファーミングヤナキタから「北海道8月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、ファーミングヤナキタから「北海道5月3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、岡村孝三郎によって682.5万円で落札された。

鈴木敏一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2000年）

8月10日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は499kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のガッツチヨノオーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の新星特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のシークレットナイスに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

9月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のサルビア特別（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったレオボストンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の芙蓉特別（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のミツルトップワンに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（2002年）

10月9日、約24か月の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた5戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、一般C1-2（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のセイランファイターに1馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

10月22日、中1週で迎えた6戦目は、NOSAI日高特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のモミジダイアモンドに2馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

12月25日、中8週で迎えた7戦目は、一般B3三（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ノムラテンメイにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2003年）

2月28日、中8週で迎えた8戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の春風特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したフリートブリザードにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月15日、中1週で迎えた10戦目は、フルムーン特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のクラネーションに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

6月15日、中8週で迎えた11戦目は、麦秋特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（8戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサンポンドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中2週で迎えた12戦目は、文月特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（9戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の夕涼み特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（10戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のイシノカサブランカを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月19日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のベイブリッジ特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（11戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったローマンセブンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月3日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の赤富士特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（12戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタサンチャレンジに3馬身の差をつけて8勝目を掴み取った。

11月5日、中8週で迎えた16戦目は、フェアリーテール賞（大井ダート1790m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で今野忠成騎手（13戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったニッケルスイソに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、冬日和特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で今野忠成騎手（14戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた18戦目は、ラピスラズリスター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で今野忠成騎手（15戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフジヤマアンザンに1馬身の差をつけて制した。

6歳（2004年）

1月2日、中1週で迎えた19戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエスプリシーズに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

2月4日、中4週で迎えた20戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は今野忠成騎手（16戦7勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の如月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（17戦7勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したティーケーツヨシを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月24日、中3週で迎えた22戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（18戦7勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（19戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたアイディンワンダー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月19日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の皐月特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（20戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキノアジュディを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月21日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦の神無月特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（21戦8勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

7歳（2005年）

1月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデ戦の’05グローリーカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（22戦8勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の如月特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（23戦8勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の仲春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（24戦8勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の’05スパーキングスプリングチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で今野忠成騎手（25戦8勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったチョウサンタイガーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月20日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で今野忠成騎手（26戦8勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。