フェラーリピサ（2004年生、母ドリータルボ）

フェラーリピサ（2004年4月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「車名＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のTouch Gold（当時10歳）と交配したドリータルボが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦6勝2着5回、地方5戦1勝2着3回。2009年のかしわ記念(Jpn1)で3着に入った他、2007年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月13日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したトーセンキャプテンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤゴルゴに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月18日、中1週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のピサノデイラニに4馬身の差をつけて2勝目を収める

3月18日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマカツブライアンに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

6月2日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたロングプライド決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月8日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサイレンスボーイを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた9戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた10戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3月15日、中6週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた12戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったゼンノパルテノンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月11日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヴァンクルタテヤマを上がり1位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

7月5日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウサライに1馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

7月20日、中1週で迎えた16戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったトーセンブライトにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

8月18日、中3週で迎えた17戦目は、Jpn3のクラスターカップ（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったプライドキムに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月13日、中3週で迎えた18戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のトーセンブライトに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

5歳（2009年）

2月1日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヒシカツリーダーをクビ差振り切って重賞3勝目を挙げた。

2月22日、中2週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（12戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（13戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーセンブライトに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中6週で迎えた22戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（14戦5勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

9月23日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（15戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マコトスパルビエロに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7歳（2011年）

12月11日、約27か月の休み明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

8歳（2012年）

1月29日、中6週で迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。