ヌーヴォレコルト（2011年生、母オメガスピリット）

ヌーヴォレコルト（2011年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「新記録（伊）より」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時10歳）と交配したオメガスピリットが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着5回、海外5戦1勝。2015年の香港カップ(香・G1)で2着に入った他、2014年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月19日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミュゼミランダに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月8日、中3週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤビジンを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3歳（2014年）

3月8日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったハープスターにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月25日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハープスターをクビ差振り切って3歳女王の称号を奪取した。

9月21日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のタガノエトワールに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したショウナンパンドラにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたラキシス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2015年）

3月1日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るロゴタイプを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月27日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岩田康誠騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったショウナンパンドラにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で岩田康誠騎手（10戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したマリアライトにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月13日、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンヒカリから1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2016年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（11戦3勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月24日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月21日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月5日、鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。11着に敗れた。

11月24日、鞍上は岩田康誠騎手（12戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のArlesをハナ差制して同レース2勝目を挙げた。

12月11日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（13戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2017年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（14戦4勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた23戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（15戦4勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。