ロゴタイプ（2010年生、母ステレオタイプ）

ロゴタイプ（2010年3月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「文字を組み合わせて個性的な書体に図案化したもの」。2012年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のローエングリン（当時11歳）と交配したステレオタイプが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦6勝2着4回、海外2戦0勝。2016年の安田記念(G1)に勝利した他、2013年の皐月賞(G1)を制するなど、G1級競走3勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

6月24日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るグラマラスグロウをクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

8月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月1日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマンボネフューに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月16日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコディーノをクビ差振り切って2歳マイル王の座を掴み取った。

3歳（2013年）

3月17日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタマモベストプレイに1馬身半の差をつけて3連勝で重賞2勝目をマークした。

4月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエピファネイアを半馬身振り切ってクラシックの栄冠を奪取した。

5月26日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4歳（2014年）

3月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月29日、G1のドバイデューティーフリー（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月24日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

10月12日、中6週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

11月23日、中5週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（2015年）

1月4日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったラブリーデイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月1日、中3週で迎えた17戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた18戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.デムーロ騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ヌーヴォレコルトにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月5日、中4週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

9月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

6歳（2016年）

2月28日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月3日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたマジックタイム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月5日、中8週で迎えた25戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のモーリスに1馬身1/4の差をつけて上半期マイル王の座に輝いた。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

12月11日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦3勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2017年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着を確保した。

6月4日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、サトノアラジンにクビ差交わされて2着となった。