ワープスピード（2019年生、母ディープラヴ）

ワープスピード（2019年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「物凄く速い。父からスピードを受け継いでほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したディープラヴが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の阪神大賞典(G2)で2着に入った他、2023年のステイヤーズステークス(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エクワインレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、山田弘によって2,200万円で落札された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

7月4日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、4着に入った。

7月24日、中2週で迎えた2戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月13日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウィズグレイスを差し切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2022年）

1月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で菅原明良騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したサノラキにアタマ差届かず2着に甘んじた。

2月5日、中3週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のビーウォーターに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月2日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（7戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2023年）

2月12日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（8戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のライリッズを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

3月4日、中2週で迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの熊野特別（中京芝2200m 小雨/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイカイマッケンロに2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

6月10日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古都ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウブレゲに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月2日、中4週で迎えた19戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、4着に終わった。

5歳（2024年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（9戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったテーオーロイヤルに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月28日、中5週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。