グレナディーン（2007年生、母タックスヘイブン）

グレナディーン（2007年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カリブ海のグレナディーン諸島。タックスヘイブン認定地域」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時12歳）と交配したタックスヘイブンが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着6回。2009年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーホウシンバルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

10月10日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったラナンキュラスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月12日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3歳（2010年）

2月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したトゥニーポートにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のドリームピーチをアタマ差振り切って制した。

10月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2011年）

2月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニングルノイユを半馬身差し切って休養明け初戦を制した。

3月21日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4月16日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず13着に敗れた。

8月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたセレスマジェスティ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月1日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2012年）

2月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の開聞岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のパノラマビューカップ（中京芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に敗れた。

7月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたニシノビークイック決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月11日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（12戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（13戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

12月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

12月16日、中1週で迎えた26戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

6歳（2013年）

1月13日、中3週で迎えた27戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したラディアーレに3/4馬身届かず2着となった。

1月26日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたフラムドール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中3週で迎えた29戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。