タカマツイナリワン（1996年生、母コロナハート）

タカマツイナリワン（1996年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のイナリワン（当時12歳）と交配したコロナハートが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木田牧場。戦績は、地方31戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年の春光特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

新井康夫厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（1999年）

2月17日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、4歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたサストワンダー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月23日、中8週で迎えた2戦目は、4歳（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のフジミショウモクに約14馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

4月30日、連闘で迎えた3戦目は、4歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヤングドールに8馬身の差をつけて2勝目をマークした。

5月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアズマアニータに1馬身の差をつけて3勝目を手にした。

6月18日、中3週で迎えた5戦目は、3歳戦のサルビア特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のからたち特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、少し遅いペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦のあさがお特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦3勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入った。

8月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦のサンフラワー特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦3勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったアプローズラインに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月14日、中3週で迎えた9戦目は、一般C1四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミナミノマッハに5馬身の差をつけて制した。

10月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦の’99ベストステッキ特別（9）（船橋ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた11戦目は、一般C1三（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、かなり緩いペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2000年）

1月20日、中8週で迎えた12戦目は、一般C1三（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジュピターコトブキに5馬身の差をつけて優勝

2月16日、中3週で迎えた13戦目は、春光特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のフロントフォンテンに1馬身の差をつけて6勝目をゲットした。

3月6日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦の早春特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（13戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月1日、中7週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた15戦目は、エメラルド特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で左海誠二騎手（14戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月27日、中7週で迎えた16戦目は、’00フレンドリーサドル特別（3）（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で左海誠二騎手（15戦6勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月31日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のジュライ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で左海誠二騎手（16戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた18戦目は、一般B3二（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で左海誠二騎手（17戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

5歳（2001年）

4月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、若葉特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で左海誠二騎手（18戦6勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月30日、中5週で迎えた20戦目は、山吹特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は20戦連続で左海誠二騎手（19戦6勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1二（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で左海誠二騎手（20戦6勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

7月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、一般C1二イ（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は22戦連続で左海誠二騎手（21戦6勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた23戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、涼風特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた24戦目は、海原特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（22戦6勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

6歳（2002年）

6月10日、約9か月半の休み明けで迎えた25戦目は、小林照男騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月27日、中1週で迎えた26戦目は、一般C1三イ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7月30日、中4週で迎えた27戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったゲートウインに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月12日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、澤佳宏騎手を鞍上に迎えて、中央区特別（大井ダート1690m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた29戦目は、グッドフレンドジョッキー（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で澤佳宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた30戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、高田馬場特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた31戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、おひつじ座特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。