ワンダージェンヌ（2002年生、母タガノジェンヌ）

ワンダージェンヌ（2002年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「父名の一部＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時7歳）と交配したタガノジェンヌが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）高野牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方18戦9勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の一般C8。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月19日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3歳（2005年）

1月23日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月12日、中6週で迎えた3戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

8月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

9月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、6着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、柚葉・桃菜七五三賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウインドターフに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテンザンオーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2006年）

1月2日、中3週で迎えた9戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキングスゾーンに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

1月19日、中1週で迎えた10戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモルダバイトに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

2月2日、中1週で迎えた11戦目は、水仙特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスリーセレブルをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

3月3日、中3週で迎えた12戦目は、マンサク特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンボリウエストにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中2週で迎えた13戦目は、和弥幼稚園入園記念駿逸杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスリーカンパニーに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月30日、連闘で迎えた14戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のローレルダンスに3馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

4月19日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、名城公園特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコバンノカガヤキを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中6週で迎えた16戦目は、クルマエビ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（9戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた17戦目は、江戸っ子・好三70歳記念（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（10戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた18戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（11戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウォーターディーバを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて7勝目を奪取した。

9月4日、中3週で迎えた19戦目は、サルビア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で安部幸夫騎手（12戦7勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヴィエントバイラーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

9月27日、中2週で迎えた20戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安部幸夫騎手（13戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のネバーフューチャーに4馬身の差をつけて8勝目を挙げた。

10月18日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で安部幸夫騎手（14戦8勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5歳（2007年）

3月21日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、なっくん&みかちん結婚記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で安部幸夫騎手（15戦8勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた23戦目は、一般B11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で安部幸夫騎手（16戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のノボリスウィートに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月10日、中3週で迎えた24戦目は、スイレン特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で安部幸夫騎手（17戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。