ラインベック（2017年生、母アパパネ）

ラインベック（2017年4月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ニューヨーク州の田舎町」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したアパパネが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の関屋記念(G3)で3着に入った他、2019年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月29日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアージオンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカデレヤに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月16日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月28日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2020年）

1月26日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず3着に敗れた。

4月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7月5日、中7週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西脇特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のミステリオーソに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月9日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月28日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの竹田城ステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのフォーチュンカップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

4歳（2021年）

6月26日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシングフォーユーに1馬身の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

9月5日、中9週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

12月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5歳（2022年）

1月29日、中5週で迎えた15戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

4月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

10月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた18戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

11月26日、中5週で迎えた19戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したシャイニーロックに半馬身届かず2着となった。

6歳（2023年）

3月12日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゾンニッヒを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

3月26日、中1週で迎えた22戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って最後はメイショウシンタケと並んで9着同着となった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったメイショウシンタケにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月13日、中7週で迎えた24戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月10日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7歳（2024年）

3月10日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

6月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

8月11日、中7週で迎えた29戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

10月14日、中8週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。