ダイタクリーヴァ（1997年生、母スプリングネヴァー）

ダイタクリーヴァ（1997年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時5歳）と交配したスプリングネヴァーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）雅牧場。戦績は、中央平地19戦7勝2着5回。2000年のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着に入った他、2000年の皐月賞(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月6日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンプレストンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ロスマリヌスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの北九州3歳ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のチタニックオーに1馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3歳（2000年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のチタニックオーに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3月19日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパープルエビスを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたエアシャカール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月28日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

10月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたアグネスデジタル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤマニンリスペクトを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

4歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエリモセントラルに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

2月25日、中6週で迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月20日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したクリスザブレイヴを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したメイショウオウドウにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2002年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴッドオブチャンスを半馬身振り切って連覇達成

4月13日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた18戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に敗れた。