アメリカンシード（2017年生、母Sweet Talker）

アメリカンシード（2017年3月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+強者の特権」。毛色は鹿毛。種牡馬のTapit（当時16歳）と交配したSweet Talkerが16歳のときに産んだ仔が本馬である。2021年の平安ステークス(G3)で2着に入った他、2020年の若葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月8日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイドカントを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、レクセランスにクビ差交わされて2着となった。

2月22日、中6週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサトノフウジンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月21日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

7月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

10月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリトルクレバーに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月12日、中6週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの犬山特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のブルーコンパクタに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2021年）

1月24日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のサンダーブリッツに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月28日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

5月22日、中7週で迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、オーヴェルニュに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G3のエルムステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

12月11日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

5歳（2022年）

8月7日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

11月27日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

6歳（2023年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

4月22日、中9週で迎えた18戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、京都競馬場グランドオープン記念（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

6月24日、中8週で迎えた19戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

8月17日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、オーガスト賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

9月18日、中4週で迎えた21戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、摺鉢山賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた22戦目は、イヴニングスター賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

デビュー前

藤田輝信厩舎（大井）へ入厩。

2月26日、デビュー戦は安藤洋一騎手を鞍上に据えて、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての2番ゲートからスタート。出走取消となった。

7歳（2024年）

9月30日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、鷹見陸騎手を鞍上に迎えて、マイルグランプリトライアル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた24戦目は、イヴニングスター賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤洋一騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた25戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上はR.クアトロ騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい4着に終わった。